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イデフロン電線(ふっ素樹脂絶縁電線)

●イデフロン電線とは 
イデフロン電線とは、弊社で製造しているふっ素樹脂絶縁電線の商品名でPFA(ふっ素樹脂PFA絶縁電線) FEP(ふっ素樹脂FEP絶縁電線) ETFE(ふっ素樹脂ETFE絶縁電線)の3種類があります。

●標準特性 
イデフロンPFAは、連続使用温度-180℃~+260℃、イデフロンFEPは-180℃~+200℃と使用温度の範囲が広く、且つ柔軟性があり、化学的不活性、電気的性質、耐熱劣化性に優れ、イデフロンETFEは-100℃~+150℃で使用温度がPFA.FEPに比較して若干低くなりますが、被覆の機械的強度、カットスルー抵抗が優れています。以下の表は、これらの樹脂の標準特性を比較したものであります。

●イデフロンの特徴
連続使用温度が広範囲で安定している
 -180℃~+260℃(PFA)
 
・不燃性 
・強じん性、柔軟性 機械的強度が強く-80℃で、ほとんどすべての材料より柔軟性がある。
・化学的不活性 ほとんどすべての化学薬品に不活性である。
(但し溶融アルカリ高温高圧下でのフッ素、一部のハロゲン誘導体には影響を受けます。)
・耐溶剤性 イデフロンを溶かす溶剤はありません。
・低摩擦係数 固体中で最低の摩擦係数です。(ETFE)
・非粘着性 異分子に対する分子間引力が小さいので、粘着性の物質が付着しにくい。
・耐候性 戸外の天候に半永久的に影響されません。
・誘導特性 誘電率、誘電正接が低く全周波数にわたって一定です。

■イデフロンETFEの構造と特性
導体(スズメッキ軟銅線、ニッケルメッキ軟銅線)にふっ素樹脂ETFEを押出被覆した電線で、他のイデフロン電線に比較してやや硬く、連続使用温度も-100℃~+150℃と若干劣ります。電気的特性、化学的特性は、殆ど同等で機械的強度においてすぐれています。
他のケーブルの場合、強くあるいは急激に引張るなどの取り扱いをするとケーブル同志、又はケーブルと支持物とが強くこすれあい、被覆が損傷することがあります。工業用ケーブルの破損の中で最も多いのがカットスルーであり、特に配線時によく発生しますがETFEは被覆が薄くても、又高温状態においても他の絶縁材料に比べて、はるかにカットスルー抵抗が大であります。ETFEは、そのすぐれた電気特性と機械的強じんさにより、電子工業ではきわめて、すぐれた材料になっています。たとえば電子計算機のラッピング式配線を行う電線には最適であります。

■イデフロンPFAとイデフロンFEPの構造と特性
導体(スズメッキ軟銅線、ニッケルメッキ軟銅線、銀メッキ軟銅線)にイデフロンPFA・FEPを押出被覆した、比較的柔軟性のある耐熱、耐寒、不燃電線です。
化学薬品に不活性であり、機械的強度も強いので工業用ケーブル、制御用ケーブル、通信機器内部配線、耐熱電線等としてご利用頂くには最適であります。

PFA-耐熱温度 -180℃から+260℃
FEP-耐熱温度 -180℃から+200℃

 

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