ニッケルクロム線・鉄クロム線
電熱線およびび帯の特色
種類 |
JIS種別、記号 |
最高使用温度 |
特色及び使用上の注意事項 |
NTK No.1 |
ニッケル・クロム |
約1150℃ |
高温強度が大きく、冷間加工も容易で高温使用後もくならない等、Ni-Cr系電熱合金の代表品種であり、電熱合金としてあらゆる用途に適します。 |
NTK No.2 |
ニッケル・クロム |
約1000℃ |
No.1に比べ低熱性は幾分劣るが冷間加工性および耐食性が良好なので使用温度以外の点についてはNo.1に準じて種々の電気炉、電熱器および抵抗器用に使用できます。 |
NTKNo.30 |
鉄・クロム |
約1300℃ |
耐酸化性の良いFe-Cr-Ai電熱合金中、特に寿命値が優れています。加工性もNo.3に比べ優れており高温電気炉MP発熱体のほか、家電用ヒーターとして広く使用できます。 |
NTK No.3 |
鉄・クロム |
約1250℃ |
高温使用の目的適するもので耐酸化性が優れています。冷間加工性はNi-Cr系電熱合金に比べ劣り、温間加工を必要とする場合もあります。 |
NTK No.4 |
鉄・クロム |
約1100℃ |
No.30、No.3に比し冷間加工が容易であり電熱器、電気炉及び抵抗器用として適しています。高温使用の加工はNo.30、No.3同様困難であり、高温における軟化は使用上注意を要します。Fe-Cr-Ai電熱合金として広く使用できます。 |
東京抵抗線㈱の製品は以下になります。
■ニッケルクロム電熱線
ニッケルクロム 1 種
記 号 : NCH1
特性及び用途
耐熱性耐酸化性が良好であり、強じんで高音強度大、非磁性である。
加工性は、高温加熱後も脆化することがなく冷間加工性も良好である。
電気炉などの高温発熱体、高抵抗の抵抗材などに適する。
ニッケルクロム 2 種
記 号 : NCH2
特性及び用途
ニッケルクロム電熱線 1 種に比べて耐酸化成並びに高温強度がやや劣り、
弱磁性である。
冷間加工性や耐食性が良好なので、使用温度以外の点について1 種に準じ、
電気炉、電熱器、抵抗器などに適する。
■鉄クロム電熱線
鉄クロム電熱線1 種
記 号 : FCH1・No30
特性及び用途
耐熱性耐酸化性が良好であり、高温使用に適する。
高温強度は小さく強磁性である。
加工性は、硬く冷間加工性は良くない。
温間(100~300℃)加工により加工性は改善される。
鉄クロム電熱線2 種
記 号 : FCH2
特性及び用途
鉄クロム電熱線 1 種に比べて冷間加工性が容易である。
家電製品や抵抗器に適する。
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■ニクロム線
ニクロタル発熱体(ニッケル・クロム・鉄)
種類:二クロータル80
最高使用温度:1200℃
特徴:オーステナイト系の加熱合金のなかでは最高級製品で、加工性に優れ、高温強度が大、過酷な使用条件下で使用できます。
線径(mm) | 抵抗値(Ω/m)20℃ |
3.50 | 0.1133 |
3.20 | 0.1355 |
2.90 | 0.1650 |
2.60 | 0.2053 |
2.30 | 0.2623 |
2.00 | 0.3470 |
1.80 | 0.4283 |
1.60 | 0.5421 |
1.40 | 0.7081 |
1.20 | 0.9638 |
1.00 | 1.388 |
0.95 | 1.538 |
0.90 | 1.713 |
0.85 | 1.921 |
0.80 | 2.168 |
0.75 | 2.467 |
0.70 | 2.832 |
0.65 | 3.285 |
0.60 | 3.855 |
0.55 | 4.588 |
0.50 | 5.551 |
0.45 | 6.853 |
0.40 | 8.674 |
0.35 | 11.33 |
0.32 | 13.55 |
0.29 | 16.50 |
0.26 | 20.53 |
0.23 | 26.23 |